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興収予測も低調 三谷幸喜「ギャラクシー街道」が不評なワケ



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 今や日本一のヒットメーカーと称賛される三谷幸喜(54)が監督&脚本を手がけた最新作「ギャラクシー街道」の評判が散々である。

 映画は主演のSMAP香取慎吾(38)をはじめ、綾瀬はるか(30)、大竹しのぶ(58)、西田敏行(67)、段田安則(58)、石丸幹二(50)……と一線級がズラリ。三谷監督初のSF作品でロマンチックコメディーをうたっており、共同製作のフジテレビも宣伝番組や過去作品の放送で盛り上げているが、とある平日の夜、日刊ゲンダイ記者が同作を観賞したTOHOシネマズ渋谷は空席の目立つ状況に加え、なんだかなぁ~と消化不良の浮かない表情で劇場を後にする客の姿が……。

 たしかにネット上の口コミレビューも含めて評判はヒドい。ハンバーガーショップという限定された空間内でストーリーが進むのは、三谷監督が得意とする“シットコム”スタイルのはずだが、そこにいる客は絡むことはなく、バラバラに話が進行。登場人物が宇宙人という、いわば“何でもあり”の設定におんぶにだっこなだけのシーンも多く、遠藤憲一扮する両性具有の宇宙人の出産シーンは笑いどころのひとつとしてPRされていたが、ドタバタもそこそこにあっさりと出産。小栗旬が正義の味方キャプテンソックスに変身するシーンでは小さな笑いも起きたが、それも宇宙人というご都合主義の設定だからできたこと。コメディエンヌとしての活躍が期待された綾瀬も見せ場に乏しいし、緻密に練られた伏線の回収という映画的なカタルシスもなし。全体を通してかなり食い足りなさを感じる内容だった。

 期待外れはすでに数字にもあらわれている。公開初日(24日)と翌25日、オープニング週末2日間の興行収入は2億7000万円。これでもランキングで初登場1位だが、「三谷ブランド」が広く知れ渡るきっかけとなった06年公開の「THE有頂天ホテル」(興収60億円)をはじめ、08年「ザ・マジックアワー」(39・2億円)、11年「ステキな金縛り」(42・8億円)、そして一昨年の「清須会議」(29・6億円)と比べると「動員数は『清須会議』の5割程度という厳しい出だし。最終的に15億円に届くかどうか」(映画関係者)という。

「カネ返せ」「我慢比べ」といった酷評の嵐が吹き荒れる「ギャラクシー街道」。三谷センセイの頭の中は来年のNHK大河「真田丸」でいっぱいだったのかもしれない。

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