【華流】蘇ったテレサにファン感動・・・レスリーもブルースも復活か

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　アジアの歌姫と慕われ１９７０年代から９０年代に活躍、ひとつの時代を築いた台湾出身のテレサ・テン（〓麗君／〓は「登」におおざと）さんの没後２０年を記念したコンサート「如果能許一個願」が９日、台北アリーナで開催された。会場に駆け付けた１万１０００人の観客と関係者を魅了したそうだ。現地メディアが伝えた。

　テレサさんは、ハリウッド映画などを手がける製作会社による３Ｄ技術によって蘇った。台湾メディアの聯合報は「テレサは本当に久し振りだと挨拶し、ファンのみなさんを恋しく思い、コンサートを楽しんでくださいますようになど本人のままの声で話した」と報道した。この世を去り長い時間を経て、本物か偽物かは関係ないとファンが感傷的になって感情移入するほど、会場は魔法にかかったかのような雰囲気だったという。

　「１５００万米ドル（約１８億円）の製作費をかけ、１５種類のテレサ像が製作された。台北公演では６種類が登場し、「甜蜜蜜」や「我只在乎〓（〓はにんべんに尓／時の流れに身をまかせ）」などを歌い、ゲストの費玉清（フェイ・ユーチン）を紹介した」と聯合報は伝え、時空を超えた共演が実現し、またテレサさんが衣装替えをしたなど様子を知らせた。同コンサートは８月８日に上海公演の予定があるが、上海語が話せた本人に真似て、ステージで披露するかと注目が集まりそうだ。生前中国公演が叶わなかったテレサさんだけに、初コンサートという点も話題性にあふれている。

　また台湾メディアの中国時報は製作会社代表にインタビューし、「テレサさんのコンサートに９０点以上の点数をつけ、満足していた」と報道。技術は日々進化しているので、次回はさらに良くなるなど語ったという。「心を映し出す目を再現する作業が最も重要で、話す時の表情の動きを作るのが一番苦労する点」とのことだ。

　続けて、今回のコンサート実現のためにテレサさんの関係者との契約が１０年かかったとし、「李小龍（ブルース・リー）、張国栄（レスリー・チャン）の家族への接触を図っている」ことも明かしたそうだ。亡くなって４２年のブルースさんと、１２年のレスリーさん。テレサさん３Ｄコンサートの成功がきっかけとなり、若くして亡くなった中華圏スターのステージ復帰が叶いそうだ。（編集担当：饒波貴子）